0018 北 ミナミ (35/67)

おまけに、その後ツバキの奴隷になったフジコから聞いた話だと、ジュリアはリュウオウの子供を妊娠してるって。


キモイとか、スゲーとかじゃなくて、リュウオウって奴が羨ましかった。


ホントにジュリアを思い通りにしてるんだって。


比べてあーしの奴隷はシワくちゃのジジイ1人。悔しくて羨ましくて、たまんなかった。


こんなキレイな人間1人を、好きな様にできるなんて。色んな奴から愛されたこいつが、自分だけのものになんだよ。


キャバクラでNO.1、色んな男にチヤホヤされて、こいつきっと思い通りに生きてきたんだ。


欲しい。欲しい欲しい欲しい。


「負け認めろよ!早く!」


足を縛られ、しゃがむジュリアに向かって、唾を飛ばす勢いでそう叫ぶ。


欲しくて仕方なくて、今やっと手に入るか入らないかのとこ。


第三段階上等。絶対に手に入れて、リュウオウみたいにあーしを崇めさせるんだ。


「お前の思いなんてネジ曲げてやるし!大人しくあーしの奴隷になれよ!リュウオウみたいに遊んでやっから!」


ジュリアは静かにあーしを見た。


「アンジュはあんたの奴隷になんかならない」


そう言い放ったジュリアが、たまらなくキレイに思えた。


「う っく!んだよおおおおお!」


乱雑に切ったはずなのに、バッサリ切ったはずなのに、ジュリアの髪型は何でこんなにカッコイイんだよ。


何に愛されたら、こんな状況でも!こんなにキレイなんだよ!