0005 荒川 エイア (14/29)

私は公園の先に停めてあるユウガの車から、隣に座るユウガ自身に視線を移す。


「正直に感じた事言うけど 君やっぱりおもしろ半分でやったでしょ?」



私の言葉にユウガは、初めは真面目な顔をした。


しかし私の目を反らさず、やや細い目でしっかり見ている。


「ははは」


そして突然笑いだした。


「ふざけてるの?」


「いや違う!うれしいんだ!君みたいな人ずっと探してたんだ!」


子供の様に興奮するユウガ。


訳が分からない。


「はは 突然ごめん まず君が言った事は正解だ 正直おもしろ半分もあった」


「わざわざ大人のオモチャ屋でディルドーを買ってきて あいつに付けてもらってさ」


あいつとは、ユウガの恋人として来た彼だろう。


ディルドーって、たしか男性自身を模した女性同士などで楽しむ為の大人のオモチャだ。もちろんあたしは、触ったことすらない。


「後はあの子の言う通りだよ ゲイと思わせて別れた もちろん僕が言ったさっきの言い分も本当だよ?」


私は呆れたが彼の暴露は本当だろう。何より、ここまで素直だと何も言えない。


どんな奴かと思ったけど、くだらない話を嬉しそうに話す彼に、なんだかホッとした。