0005 荒川 エイア (13/29)


大抵の別れ話には納得もしないし、毎回未練も愚痴も半端ではない。


ユウガの選択は、彼らにとっては最良なのは私も納得した。


ユウガは話を続ける。


「こうして僕達はすんなり別れた けど1つ誤算があった」


「誤算?」


ユウガは意外な言葉を繋げた。



「君だよ エイア」



私は急に呼び捨てにされて、ドクンとした。


「はぁ?何で?」


疑問系で鼓動を隠した私に、彼は笑いながら


「悪いけどあの子は決して賢い子ではない だから今回もすんなり話は進んだんだ 仮に人に相談しても 笑い話だろ?」


私は黙ってうなずく。


「けどエイアちゃんは違う 彼女の話から僕達の話の矛盾点を明確に探り当てていた 大した状況判断能力に理論的な想像力だよ」


「こんな話だから首を突っ込む人がいるのは予想してたけど それがこんな賢い人とは思わなかった」


私は単純に照れた。


人からこんな誉められ方をしたのは、生まれて初めてかもしれない。


しかし、ユウガの言葉から感じた疑問はぶつけた。


「うれしいよ けどさ」


「気になったんだけど君さっき今回 も すんなりって言ったよね?まさか毎回こんな別れ方してるの?」