0017 江戸川 リュウオウ (47/58)
「なになに?どしたの?」
マリアが走り去って見えなくなった後、今頃になってナスカが戻って来た。
ナスカはタイミングを逃し、今何が起きたか分かってない。
バカあほマヌケ。
「今のタクシーにいたのがマリア?」
「あ ああ」
ゲッコウに聞くと、奴は放心状態でそう答えた。
こいつも驚いてるのか。
「えっ!?嘘!マリアって奴来てたの!?」
ナスカが今頃になって騒ぎ始めた。
騒ぐナスカをよそに、僕は鼻を動かしながら考えていた。
マリアは何で、このタイミングで姿を現した。
僕がSCMを付ける瞬間に。
そう思いながら、改めてSCMを付けたけど、ゲッコウに対する反応は一切無かった。
ゼロを見ると、僕の疑いを察したのか、口を開けて上を向いてきた。
「ほあ あーん」
ゼロの口にはSCMが装着されてる。
「少しは信用してよ 大将」
できないね。