0005 荒川 エイア (10/29)
私は単刀直入に聞いた。誰がどう見ても突拍子も無いタイミングだ。
私以外の3人は数秒凍り付いて私を見た。上等。
時を動かしたのはユウガだった。
「この場で言わなきゃダメかな?」
私の友人を見ながら私に言う、言いたい事は分かる。けど
「ダメ」
ユウガは黙って左下を向き、何かを考え出した。
人間は何かを考える時、左を見ると何かで聞いたことがある。本当なのかな。
3人はユウガの答えを待っている。
「エイアさん番号教えてくれない?メアドでもいいから」
その場の空気では意外な返答だった。
私が友達を見ると、友達は素直に嫌そうではあるが、反面呆れた顔で「いいんじゃない?」と小声で言う。
何より友人が私を絶対的に信用していたのは知っていたし、友人には深い考えはできないだろう。
しかし、私にはユウガのその一見話を反らしたような、チャラい返答が自然というか、1番的を射ている気がした。
「いいよ」
こうして私とユウガが番号を交換しただけで、4人は解散する事になった。