0017 江戸川 リュウオウ (10/58)

電話を切った後、フォルダからもう1人の名前に注目する。


品川ゼロ。


こいつの家も遠くは無い。


一応、かけておくか。


携帯からプルプルと鳴る呼び出し音。


けど数十秒鳴らしても、品川ゼロは電話に出なかった。


仕事中か。


まあいいや。


仕事を放り出させるほどの緊急じゃない。


中野タイジュが来るまでの間、僕は昨日までジュリアが通っていた高校の近くまで来ていた。


外からは生徒達の姿が見えない。


時間的に、もうHR始まってるか。


恐らく、フジコは通常通りに出勤して、北ミナミも世田谷もいる。


フジコ。あいつならジュリアの居場所、知ってる。


僕は自分の携帯を眺めて思う。


かけてみるか。