0017 江戸川 リュウオウ (6/58)

「そうか 助けないのか?」


中央がジュリアを助けたがっているのは分かっていた。


「誰が?」


けどそんなリスク犯して、何になる。


「いや 分かった 何でもない」


僕の言葉から何を察したのか、中央はそう言って何も言わなくなった。


やがて、車は僕の学校に着く。


昨日の一件から、念の為に僕を中央が送迎する事になったんだ。


この後もゼンイチやシヲリとも会うし、更に僕を迎えに来る。


こいつ、いつ寝てんだろ。


ホント、主人の僕からしても忙しい男だ。


「じゃあ また帰りに」


「うん」


そう言い残し、中央の車は去って行った。


太陽。 空。 雲。 校舎。


校庭。 校舎。 池。


ボールを防ぐ緑のネット。


目の前には未だに通い慣れない学校の校門。


他の生徒が校門に吸い込まれ、朝から校庭でバカみたいに遊んでる。


ワーキャーワーキャー。

ワーキャーワーキャー。


いいね。楽しそうで。


隕石落ちて爆発しないかな。学校。


校門に近付きながらそんな事を考えていると、段々足が重くなっていく。


地球の重力が倍々になっていく気がする。


体重が重くなっていく気がする。


憂鬱になる。全てが。


ゴミめらどもめ。