0017 江戸川 リュウオウ (4/58)

面倒事が起きると眠くなる僕の習性。


中央の車の後部座席で揺られると眠くなる。


中央アタル
杉並ルシエ
文京ゼンイチ
豊島アヤカ
新宿セイヤ
中野タイジュ
足立シヲリ
品川ゼロ


ジュリアと目黒、そしてフジコを失った今、使えるのは中央アタル。


と足立シヲリも、まあいい方か。


「相手はSCMの製作者か」


中央は運転をしながらバックミラーの僕を見る。


「どうする リュウオウ?」


「僕に そんな質問するの 恥ずかしくない?」


「ああ 恥ずかしいね」


中央は大した男だと思う。


既に3ヶ月以上、僕の奴隷でいるのに、一向に第二段階となる気配が無い。


未だ主人へ噛み付こうとする狼みたいな男だけど、それは並大抵の精神力じゃできない事。


多分、奴隷側のプライドとか本人が抱えてるトラウマで、主人の影響力が左右するんだろ。


以前、中央本人に、一向に懐かない理由を聞いてみた。


トラウマや、お前を支えているものは何かあるか?という質問。


中央の人生と精神には、マリアという幼馴染みの女が深く関わっている。


本人はそう言った。


その死んだ女が、中央への服従を妨げている恐れがある。


まあ、それもいい。


うまくいかない事の中にも、面白いものはある。


だからこいつを側に置いてるんだ。