0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (69/79)

フジコは腰を曲げ、座った状態のジュリアに目線を合わせた。


「怒らないで って言っても無駄よね ただ世田谷さんのJ-SCMには逆らえなかったのは分かって?」


J-SCM?


ゴヅッ!


「いっ!」


近付いてきたフジコの鼻先に、思い切り頭っ突きをかましてやった。


バチンッ!


「ふぃっ!」


直後に思い切り頬を叩かれる。


「鼻 折れたかと思ったわ」


フジコは自分の鼻をさすりながら、ジュリアから一歩後ろに下がった。


次は折ってやる。


「ハハッ 痛み付けるのも怯すのも趣味じゃないんですよねー 外してあげましょうか」


ツバキ先生のその言葉で、練馬ヨシムネがスカジャンの男を見ながらジュリアへアゴを振る。すると男が、ジュリアの後ろに周り、さるぐつわを外した。


「はぁっ!」


唇の痛みが和らぐ。