0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (68/79)

「ふぃふふぁふぁ!」


いつから!いつからフジコはグルだったの!?


「あの高校に潜入してすぐ 私は世田谷ツバキの奴隷になった」


うまく喋れないけど、フジコはジュリアの言葉を察したみたい。


「後は何となく 分かるでしょ?」


フジコがそう言ったと同時に、世田谷ツバキがフジコの腰に手を回した。


「台東先生から リュウオウくんの情報を聞けるだけ聞きました 筒抜けだったんですよ 全部」


ボフッ


「ふっ!」


今度は北ミナミがジュリアの腕を蹴る。


「あーしをさらおうなんて 1000兆年早えーよ」


筒抜け。全部。リュウオウ様の計画が、作戦が。


フジコ。台東フジコ。保健室で彼女は言った。


あなたの事 嫌いじゃない


悪い気分じゃなかった。なんか、お姉ちゃんみたいって。仲良くなれるかもって、一瞬でもよぎったジュリアが馬鹿だった。


涙よりも怒りが溢れる。


自分の前髪の先に、腕を組みジュリアを見下すフジコがいる。


「そんな怖い目で見ないで」


生まれて初めてってぐらい、人を睨んだ。


「ほぐぁふぃふぇふぁふ!」


殺してやる!