0005 荒川 エイア (5/29)

始めは別れる口実かと思い、かたくなに別れを拒んだ友人。


けど、その彼は彼の恋人と名乗る男性を連れてきて、友人の目の前でフ〇ラをかましたという。


興味の無かった話に、山吹色の刺激。


私も恐らく友人も、男性同士の行為には多少なりとも好奇心はあるが、別れ際の彼氏の男同士を目の前で見せられたら、パニックだろう。


断固として別れる気の無かった友人も、それを見て終いには何も言えなくなった。


そのやり場の無い感情が、3時間の電話となり私に向けられる事になる。


始発から2回目の電車で友人は来た。


20歳にもなって、ファンシーキャラクターのサンダルに、上下灰色のスエット。


落ち着けよ色々と。


どうやら軽く化粧はしてきたようだが、電車の中でも泣いたのだろう、溶けたマスカラで目がパンダの様だ。


今からこの女の話を延々と聞くと思うと、心配していた思いよりも、他人になりたいという感情の方が大きい。


先が思いやられる。