0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (58/79)
道路には車も通るし、向かい側の歩道もうちの学校の生徒や、自転車に乗ったおばちゃんとかが通る。
重苦しい訳じゃないけど、ジュリア、こういう何を話したらいいのか分からない空気が苦手。まあ、話す必要なんて無いんだけどさ。
「怖いですよね?質問とかありますか?」
ツバキ先生が突然、そう切り出した。
「黒反応が教師だなんて生徒側じゃ見つからない訳ね 黒反応は?何か特別なの?」
パンッ!
フジコ先生の質問に、ツバキ先生は勢い良く手を叩く。
「よくぞ聞いてくれました!」
「ツバキ先生ー!台東先生とデートー?」
話の途中で、帰宅中の生徒に声をかけられるツバキ先生。いいとこなんですけど。
「ハハッ だといいんだけどねー」
ジュリア達、周りから見たらどういう風に見えるんだろ。奇妙な組み合わせだけど、一応生徒と先生なんだよね。
彼は背広の裏からSCMを取り出した。
「これは特別なSCM その名もJ-SCM」
J-SCM? 見た目は私達が付けている普通のSCMだけど。Jって何?
「Jamaican (ジャマイカン)SCMです」
ジャマイカン?何それ。