0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (52/79)

リュウオウ様に報告して、ジュリアとフジコ先生は保健室を出た。学校の外では、既に車で中央さんとゼンイチと目黒が待機している。


GPSを確認すると校内に反応は無い。みんなSCMを外しているんだ。


保健室と家庭科室は別校舎だけど比較的近い。歩いて3~4分くらいかな。


一度外に出ると辺りは既に日が沈み、薄暗くなっていた。校舎をまたぐと、すぐに家庭科室に着く。


家庭科室は2つある。調理室と裁縫室。


スリッパに履き替えて進むと、調理室のガラスから光が漏れていた。電気が点いてる。


調理室の方に誰かいる。


ドアの前に立ち、フジコ先生とジュリアは目を合わせ、頷いた。


ガラッ


フジコ先生がドアを開けると、視界の先に人のシルエット。


2人。2人いる。


1人はカーディガンを着た女子高生。


「遅ぇーよ」


可愛い顔に低くて乱暴な声。間違いなく、北ミナミだ。