6日目 (12/13)
蓮見くんにほらほらと急かされた昴さんは、おずおずと私の前まで来て
昴「…星」
と、
優しい声で私の名前を呼んだ。
昴「あのね、
たくさん考えたんだ。
言おうかどうか迷ったし、むしろこれが原因で僕は…」
『…?』
昴「…えっ、と、」
言葉が、喉の奥に突っかかる…上手く声を発する事が出来ない…。
『だ、大丈夫ですか?昴さん…嫌なら無理して言わなくてもいいですよ!
どうせ蓮見くんが面白がって、昴さんを急かしているんでしょ』チラリ
蓮見「急かして悪いのかよ!いいんだよ!別にー!」
『…ニヤニヤして、やっぱり面白がってるじゃん蓮見くん』
無理しないでください、そう言って心配そうに僕を見る星。優しいな、星はいつもそうやって僕を…
昴「星……好きだよ」
『…へっ、は……
はいいいッ!?///』
好き?好きだよおおお!?
likeだよね、like!あははっ!
昴「きっと星の事だから勘違いしていると思うけど、likeの方じゃなくてloveの方だから」
『…ら、らぶ…ですか?ええ?』
うおおお頭がパンクしそう…
昴「…もう、僕だって恥ずかしいんだから何回も言わせないで。バカ」
『だ、だって私、そんなこと言ってもらう資格ないですし!
昴さんに迷惑ばっかりかけて…』
昴「まあ…最初は、
めんどくさくて厄介な女の子だなって思ったけど。
こんなに笑顔で明るくて、よく喋るバカなのに。
時々見せる悲しそうな顔とかを見ていたら、なんだか放って置けないって思ったんだ。
僕が守らなきゃって、
どんどん僕の中で星の存在が大きくなっていったんだよ」
ポツリポツリと今までの気持ちを話す昴さんに、私の心臓は壊れるんじゃないかってくらいドキドキと鳴りっぱなしで。
ああ、きっと、
今の私の顔は凄く赤面しているんだろうな。タコみたいにさ。
昴「好きってどうゆうモノなのか分からないし、調べてもピンとこなかった。
そもそも自分がこんな風に誰かを好きって想える日がくるなんて思いもしなかったよ。ほんと想定外」
そうは言っているけど
昴「おかしいよねこんなのさ。
ロボットのクセに」
ふふっと、柔らかい
でも…少し切ない笑顔。
『…おかしくなんてないです。
昴さんだって、人を好きになる。それをロボットだからって、引け目を感じる必要はありません!!』
昴「星…」
『それに気にしていません。
昴さんがロボットだってこと、私はこれっっぽっちも気にしていませんから!
私、好きです!
昴さんのこと、大好きです!』