6日目 (6/13)
昴「違う。
ずっと黙って会話を聞いていたけど、星が悪いんじゃないよね?お兄さん」
先程まで、この状況をただ静かに見守っているかのように思えた昴さん。
でも違う。昴さんはそうゆう人じゃなかった。
全てをちゃんと聞いて、昴さんはずっと考えていたんだ。
昴さんなりの…考え。
昴「洸太、そんな人の言葉を真に受けたりなんてしないで。
変なルールを作って、星に近付かないようにさせること自体がまず間違い。
星が誰と仲良くしようと、それは星の自由な筈なのに。
お兄さんは星を独り占めしたいが為に
仲良くなり始めたその女の子が気に食わなかった。邪魔だと思った。
その女の子を星から引き離そうと考えた結果…それがイジメ。
そして、それに動じないからという理由で大怪我を負わせた。
ふざけないで。馬鹿馬鹿しいにも程があるよ」
淡々と話すその口ぶりからでも、ふつふつと昴さんの兄に対する怒りが感じられる。
いつもはポーカーフェイスの綺麗な顔も、今は怒りを露わにした表情。
こんな、感情的な顔初めて見た。