?日目 (3/8)



澪「…告白された」


蓮見「へえーさっすが。

良かったな」


澪「洸太の親友くんにだよ」


蓮見「ああ、あいつ澪のことずっと好きだったらしいぞ。

中学入ってから一目惚れしたんだと」







俺の男友達の中でも1番仲が良かった親友は本当に良く出来た奴。

爽やかで、頭も良くて、サッカー部のエース

もちろんかっこいいし、性格も優しくて自慢の親友だ。





澪「あ…あのさっ!洸太はどう思う?」


蓮見「どう思うって…いいんじゃね?

あいつ、本当にいい奴だから付き合うべきだと思うけど」


澪「洸太、」


蓮見「俺もあいつのこと応援してたし

お前が付き合ってくれたら、俺も嬉しいし!ま、良かったな!初彼じゃん」





初彼が俺の親友とか、澪、お前幸せ者だぞ間違いなく幸せ者!!

てゆうかなんで今まで彼氏作らなかったんだよモテるのに、勿体ねえ奴。








澪「洸太、嬉しいの?

私が…洸太の親友くんと付き合うこと」


蓮見「当たり前だろ!

お似合いだし」






おめでとう!って笑顔で言ったら

澪は泣きそうな顔して俺の顔を見た。





蓮見「…!」









涙…?は?なんで泣いてんの。


澪の大きな瞳からは大粒の涙がポロポロと零れた。号泣。







澪「…ずびッ、…わ、分かった。

洸太がいいって言うなら私付き合うよ!!

親友くん、良い人だし、さっ…」







びっくりして何も言えない


澪が泣くところなんて


今まで1度も見た事が無かったから。






蓮見「…澪、」


澪「洸太、はっ…!

私のこと何とも思っていなかったって今分かった…から」


蓮見「澪!ちょっと待て、」


ギュッ、


澪「気安く触んないで鈍感野郎!

もういい!今までちょっとでも信じていた…期待した私が間違いだったよ!

洸太のバーカバーカ!!

ついでにチービ!!」







澪はそう言って俺をキッと睨むと、小学生のような暴言を吐き散らし


そのまま走って何処かへと去って行った。







蓮見「何だよそれ」






信じていた、とか


期待した、とか







蓮見「だって…無理だろ、今更」






1番に応援してやりたいじゃん

親友なんだから。


あんな良い奴、他にいねえし

俺は親友のこと好きだし、大切にしたいって思ってるし、


でも



澪の事だって、すげー大切に決まってんじゃん…。


すげー好きだから、幼馴染みが崩れるのが怖かったんだよ。

澪の側に居たいから、何も出来なかったんだよ。







蓮見「俺ダサイ。すげーダサイ」







澪を泣かせた。あげく怒らせた。

こんなダブルコンボ



最低だ、
幼馴染み失格だわ俺なんて。






この日を境に


澪は、俺と一向に口をきこうとはしなかった。


澪は

俺に気付くと避けるようになったから。