5日目 (3/12)
蓮見「……おいブス。
ちょっとこっち来い」
『ウゲッ。』
蓮見「なんだその嫌そうな顔いいから早くこっちに来いグズ」
『そそそんな睨まないで!分かった!すみません!私が悪かったです!!』
何だよ蓮見くん…昴さんともっとお話したいのに。しぶしぶと言われた通り蓮見くんの側へ寄る。
蓮見「……昴のことだけど。
あいつは、自分がロボットだってことを知らない。さすがにそれはねーだろとは思ったんだけど…うん」
『えっ…?それってちょっと、いやかなり』
残酷だよな、と蓮見くんはポツリと一言。
蓮見「伝えるべきなのか、黙っておくべきなのか俺分かんねーからさ。
お前、どうしたらいいと思う?」
『私が決めていいの?そんな重大なことを』
蓮見「お前ごときに決定権やりたくねーけど、昴は…」
『昴さんが…なになに!?』
蓮見「ああああうぜえ!
なんで俺がこんな事、ブスに伝えなきゃなんねーんだよもう知らねえよバーカバーカ!!」
(^ω^)!?
えーと、目の前の人は小学生なのかなあ?大丈夫か蓮見くん(笑)
昴「ねえ、
いつまで2人で話しているの?
僕に内緒話?」
蓮見「…何でもねーよ!
俺あと寝るから!ブス!どうせ学校行かねーんだったら俺の分も連絡しとけよ!」
『分かった!仮病ですって連絡すればいいんだね!』
蓮見「まじで最近のお前ブス過ぎ性格が特にブス」
そっか、学校…
私はもうどうでもいい事だけど蓮見くんはこれからも学校に行くんだし、無断欠席はダメだよね。仕方ない。
『待って!蓮見くん!
言い忘れたことがある!!』
二階へ上がろうとする蓮見くんを引き止めると、あからさまに嫌そうな顔をされたおっと怖い怖い。でも退かないよ私、神経図太いですからね☆
蓮見「…5秒で済ませろ」
『ありがとう!
蓮見くんのおかげだよ』
蓮見「……は?」
『…以上です!
ちゃんと5秒で済ませたからね!』
タタタッと階段を降りて、昴さんの元へと戻る。蓮見くん…案の定すっごい顔だったなあ。苦笑い。
蓮見「……ないわ、ないない」
ブスじゃん。
笑ってもブスじゃん。
ブスはブス。そう、ブス…なんだけど…今の笑った顔だけはちょっと可愛い、
蓮見「…うっざ!!
あ~~なにこれ、かゆい…」
蓮見少年は人生初めての萌えというのを味わったとさ(^ω^)