4日目 (21/27)



昴「離して、洸太」






昴さんは私の腕を掴む蓮見くんの腕をギリッと掴む。





蓮見「お前なんか変…ッ!?」






その瞬間

ギリッと骨の軋む音と共に蓮見くんが顔を歪め悲痛の声を上げた。







『昴さん!ちょっと、何しているんですか!?』


蓮見「うぐッ、
ば、バカ!痛いっつーの!!」


昴「離して、星の腕」


蓮見「いぎっ、あーもう!
分かった分かった分かった!

離すから!お前も離せよ!」






パッと蓮見くんが私の腕を離すと、昴さんも蓮見くんの腕を離してくれた。

あ…蓮見くんの腕…








『真っ赤になってる!

うわあああ蓮見くん!とりあえず冷やして!ええとそれからっ』


蓮見「うるせえ!落ち着け!

大した事ねーから騒ぐなブス」


『大した事あるよ!真っ赤だし腫れてるもん!』





蓮見くんをカウンターのところにあるシンクまで連れて行き、勢い良く水道水を蓮見くんの腕に。

冷やして…後で湿布を貼って…うん、大丈夫かな!







蓮見「昴。

お前力強過ぎだっつーの!」


昴「……」


蓮見「加減しろよな~」





はは、と笑顔の蓮見くんに対し昴さんは何も言わずただ黙っているだけだ。







『ダメですよ!昴さん』


昴「星…」


『確かに、部屋の片付けくらい1人でしろ!って思うかもしれませんが

こんな風に痛め付けたりしたらダメです』


昴「…ダメなの?

悪いのは洸太じゃなくて…えっ、僕の方?」






なんで、とでも言いたそうな顔。

なんだか…様子がおかしい。







『あーっ!

そんな重く考えなくても大丈夫ですけどね!はい!』





昴さんはすぐに考え込んでしまうところがあるから、それでこんな風になっちゃったのかな?