4日目 (16/27)



ふと、
蓮見くんの言葉を思い出す。






「バッカじゃねーの!?何ヘラヘラ死ぬとか言ってんだよブス!」






「まじうぜーわ…お前。

考えがブス過ぎるだろブス」






「…お前みたいな奴が俺、いっっちばん嫌い」







あれ(^ω^)

思ったより良いこと…てかブスしか言われてなくない!?





でも…彼に出逢えたのは良い刺激になったと思う。色んな意味でだけど。

兄に反抗出来たのも、反抗する気になったのも、ちょっとだけ勇気を出せたのも


”蓮見くん”という存在に出逢えたからだし。



だから蓮見くんには、とても悪いことをしたなと思う。私の兄の所為で怪我を負わせてしまったし。


「ブスの所為じゃねーよ!ブス!」

って言われたけどやっぱり気にしてしまうのが人間なわけで。





昴さん と 蓮見くん


2人の存在は、

私が自殺をしようと決断した7日間の中でとても大きな存在になっていた。


大き過ぎて…もうね、、








『昴さん…私、死にたいって本当に思っていたんです』







昴さんは


コクリ、と小さく頷く。


私もそのまま話続ける。








『でも…自分でも知らない内に、その気持ちが変わっていきました。

死にたいじゃなくて、兄や母から逃げたいという気持ちが強くなって

そして…生きたいと思うようになりました。生きたいです。自由に、楽しく生きたいです私』








死ぬことが怖くなった


死ぬことが勿体無いと思った


死ぬ気で何かを変えれば、何でも出来る気がした


あの1番恐れていた兄からも逃げられるような気がした








『友達だって…欲しいです』






コミュニケーション能力は決して高くはないけど

兄の目なんて気にしないで、人の輪の中に入っていきたい


兄も私を諦めてくれるかもしれない


私達は紛れもなく兄妹、結ばれてはいけない関係


何より私は兄に恋愛感情なんてフワフワしたものを抱いていない


分かり合える日がいつか…来ないかもしれないけど、死ぬ気で私が拒んだら分からない


人生って何が起きるか分からないもん