4日目 (6/27)
何時間経っただろうか…
私は綺麗なお姉様方にされるがままで人形状態。しかもちょいちょい
「キタ!!」
「あたしってば天才!!」
「傑作じゃない?」
とか騒いでいるんだけどえええどうなのそれって!!不安!!
そんな感じで時間は過ぎ
「完成しました~~」
この一言でやっと肩の力を抜くことが出来て、ホッ。
「こちら鏡です!どうぞ~~」
お姉様方に鏡の前に連れて来られ正面を見る。見…たけど、え?誰?
「ほら!
とっても可愛らしいですよ~」
可愛らしいのはお姉様方だよ!
で、誰なの!この鏡に映る女の子は!
『…わ、私だったり、しますか?』
「もー何言ってるんですか!
お客様以外に誰がいるんです~~」
まじですか(^∇^)
えええ、なんかもうえええ!?
毛先だけゆるく
ふわふわと巻かれた髪の毛
ほんのりピンクの頬に唇に
くるんとカールされた睫毛
目元は全体的にブラウン
心無しか瞳がキラキラして見える
耳にはパールのイヤリング
アクセサリーとか付けたことないから気恥ずかしいな。しかもこんな可愛いらしいモノ。
「お客様はとても華奢だから、どんなお洋服でも似合いますよう~~
この新作のワンピースもピッタリ!」
『ワンピースなんて着たことないから恥ずかしいんですけど…』
ひらりとしたワンピースは、スカートの部分が淡い紫で大人っぽい印象。
それに白いタイツを合わせて
ちょっとだけヒールの高い厚底の黒いブーツ
お人形さん…みたいな格好。
「ささっ、”彼氏さん”に見せに行きましょうか!」
『か、彼氏じゃないですよ!って見せに行くんですか!?』
無理
無理無理無理!死ぬ!!
恥ずか死ぬからぁぁぁ