3日目 (12/18)



蓮見くん、そして兄も停学になり学校ではこの乱闘事件の話題で持ちきり。

そりゃまあ、あれだけ派手に騒げばそうだろうけど…


蓮見くんも居ないし、何より兄が学校に来ないのなら、学校に行く必要もいよいよ無くなった。よし決めた。もう行ーかない!!


それに…もう無理だ。兄が怖すぎる。

家になんて…本気で怒っている兄が居るのに帰れないよ。何をされるか考えただけでもおぞましい!ブルルッ







昴「とりあえず洸太は輸血して貰って怪我を見てもらうとして…

星はどうする?」







気付けば街の市立病院の目の前で

昴さんはよいしょ、と背負っていた蓮見くんを降ろす。わっ!もう着いたんだ!






『えーそうですね…』






昨日は無理言って泊めて貰ったし

何より、蓮見くんをこんな目に合わせてしまった。申し訳無さ過ぎる。






『わ、私は家に帰ります!

兄もあんな状態で放って置けませんしね!なんだかんだ言って!』









嫌だ嫌だ

本当は家に帰りたくなんかない。

でも、これ以上2人に迷惑をかけるなんて…もっと嫌だ!!







昴「…星」


『さようなら!たくさんお世話になりました!!

蓮見くんも…本当に兄がごめんなさい。お大事にしてね?』


蓮見「はっ?おいブス!!」









2人を背中に、私は無我夢中でその場から離れるために走った。