2日目 (3/10)
『お、お兄ちゃん…』
終わった終わった終わったもう色々とさようならだわ。いやさようならは近いうちにするけどもこれはまた別な意味で!!
後ろ振り向けない。どうしよ、とっても怖い。とにかく恐怖。私が兄以外と話しているところ(特に男子)を見られたらいつも酷いことされるんだから…。
兄「…こっち向けよひかり」
『は、ははは、はい!向きます…です』
あああ足が震える。肩も。てゆうか体全身がブルブルする止まらない。怖い怖い怖い!!!
蓮見「えーと、
ブスの兄ちゃん?噂の」
兄「そ。俺は七瀬。
転校生の蓮見洸太…だよな?俺の女友達がお前のこと、かっこ可愛いってさ」
蓮見「かっこ可愛い…?ふつーに嬉しいけど。
いや!ダメだ!かっこいいだけでいいって伝えといて!」
兄「はは、分かったよ」
ええー普通に話しちゃってるし!蓮見くんには兄の話をしたのに!
兄に逆らったり、兄の気に入らないことは御法度だから…こうゆう風に馴れ馴れしく話すなんてとんでもない。
兄「…ところで蓮見。
こいつに話しかけちゃいけないってルールは知らない?知らないよな。先週転校してきたばっかりなんだし」
蓮見「知ってる。てか、こいつ本人から聞いた」
蓮見くんはグイッと私の腕を引っ張り自分の方に寄せ、兄がいる側にぐるりと向かせた。
ああああ!!今のでもっと機嫌悪くなったよ兄!!
兄「ふーん、ひかりから…ねえ?」
ほうら目が怖い☆
蓮見「お前には逆らうな、とも聞いた」
兄「……そうか。逆らうな、か。
まあ別に気にすんなよそんなこと」
蓮見「…おう?」
兄「…でも。
楽しく有意義な学校生活を過ごしたいなら俺の気に障る行動はすんなよ分かったか?あ?」
蓮見「!」
兄「行くぞひかり。あとお前、
全然反省してねーんだな」
『…ひぃッ!』
怖い…物凄く怖い、今日の兄。
目が血走っていて、今にも瞳孔開きそうで。声だって凄く低くて兄の怒りが爆発寸前な事が分かる。
もう、どうにも出来ないだろうな…私にぶつけるんだよねこの怒りは。
いいや、諦めたよ。はは(^ω^)
蓮見「ぶッ、ははは!!
笑わせんなよ~頼むよちょっと!」
ええー?^P^