7日目 (12/27)



『そういえば澪ちゃんは?』




蓮見くんと一緒に居たはずだから蓮見くんが私たちのところに来たとき、 澪ちゃんはどうしたんだろう。






蓮見「ん?あっ、確かに。

昴のところに駆けつけたとき一緒に来なかったからな、あいつ」


『ほお』






まあ後で連絡して合流 すればいいだろ、と蓮見くんが言う。


昴さんが直ったら私から連絡しよう。心配していると思うし。






昴「星」


『なんですか昴さん!』


昴「あのね、まだ、

死にたいって思ってる?」


それは「死にたいなんてまだ思っていたら容赦無く殴るからな



昴「やめなよ洸太…」



蓮見「ふん。絶対許さねーから。

お前が死んだら昴はどうすんだ?

ひとりにさせんのかよ。

それに

お前みたいなブスをここまで好きだって言ってくれる奴、もう一生現れねーぞ」


『……』



蓮見「兄貴なら、もう大丈夫だろ。

なんとなくだけど」


昴「星のお兄さんは星が屋上から落ちていったとき…きっと凄く動揺していた。責任を感じている筈だよ。

自分の所為で大好きな妹が死にかけたんだから」



蓮見「そうだ。

だからビビるなよ、それでも変わらなかったらその時は「僕が星を守るよ


蓮見「なっ…、俺の台詞を!!」


昴「僕と、ついでに洸太を信じて。星」


蓮見「ついで?は?ついで?おいコラ」








真剣な表情で

昴さんは私に向かってそう言った。





『…うっ、あ、ありがとう…ございます!!』








嬉しさのあまり、目からは大量の涙が溢れ顔はグチャグチャ。

人目を気にせず子供のようにワンワン泣いた。



死にたいって思っていた。


何も楽しくないし、生き甲斐だってない。

友達も味方も一人もいない孤独な世界は、いつの間にかこんなにも素敵な仲間がいる幸せな世界へ変わっていた。


幸せだ


私は今すごく、幸せなんだ。