7日目 (11/27)
学校から逃げるように離れて、昴さんと蓮見くんの住まい、あのカフェへと向かう。
蓮見くんは自分のブレザーを昴さんに羽織らせ、故障した部分を見えないように覆った。
『…代わろうか?蓮見くん』
蓮見「…あぁ?
一応でも女のお前に、背負わせるわけにいかねーだろ」
『は、初めて女の子扱いされた!!わあーっ』
蓮見「(緊張感無さ過ぎかよこいつ)」
え、
なんで睨まれてるんだろ。あれ。
蓮見「昴のこと見てろよー」
ようやく辿り着いて
蓮見くんが二階から部品やら何やら、私にはよく分からない道具を持ってきた。
『…昴さん、大丈夫ですからね』
昴「……ん。ありがとう星」
ギュッと昴さんの手を握る。
冷たい…
昴「…星の手は暖かいね」
そう言って、
昴さんは自分の頬へ私の手を持っていく。すりすりと甘えるようにして。
『す、昴さんっ!』
昴「え…ダメ?」
可愛い…うぅ、可愛い過ぎる。
蓮見「…あ~、取り込み中悪いんだけど修理させてくんね?」
『うわああああッ///』
昴「…チッ。
良いところだったのに洸太のバカ」
蓮見「直してやんねーぞコラ
つーか!急に元気かよ!
さっきまでハァハァ弱々しかったクセに!!なんなんだよ!」
蓮見くんはスピーカー音のようにキンキンとした声で昴さんに文句をつける。
そんな蓮見くんに対し、昴さんは至って冷静で。
昴「…愛の力?」
『…そ、そんなぁ。へへっ』
蓮見「きんもっ」
ってな感じで
思ったより大丈夫そうな昴さん。
よかった…もう動かなくなるんじゃないかってヒヤヒヤしたよ。