7日目 (10/27)
「…ーー何事だッ!?」
「こっ、これは!!!」
校長先生や教頭先生、
その周りに他の教師や生徒たちがわらわらと集まり声を上げた。
「…ヒィッ!?」
「な、んだ…アレ!!」
昴さんを見て、みんな酷く動揺している。昴さんの壊れた機械のカラダを見て失神する女の子なんかもいて。
珍しい!すげえ!とか言って携帯の写真を撮りまくる男子達。
やだ、やめてよ、昴さんはっ…
蓮見「おいコラ見せ物じゃねーんだよ。散れ!」
「君!
生徒は危険だから近付いては!」
蓮見「はあ?
俺の家族なんだよあいつ。
近付こうが何しようが俺の勝手だ!」
人混みを掻き分け、真っ先に来てくれた蓮見くん。その顔は怒りに満ち溢れていた。
昴「…うぅっ、」
『昴さん、無理しないでくださいね?大丈夫ですから!必ず直りますから!』
ちらり、と蓮見くんを見る。
蓮見くんコクンと頷いて。
蓮見「当たり前だ…
それにしてもあいつら、面白がって写メとか撮りやがって。
おい、昴。とりあえず移動するぞ」
『昴さん!
もう少しだけ頑張りましょう?』
昴「…二人共….」
『私のせいで…本当にごめんなさい。
でも、ありがとうございます…昴さん』
昴「…どうして謝るの?
好きな子を守れないなんて、
そんな格好悪いこと、僕ができるワケないでしょう?
星が死んだら…
僕はどうにかなっちゃいそうで。怖かった。本当に、無事で良かった」
そっと頬を掴まれ、そのまま優しく触れてくる昴さん。
その手つきが、大切にされているんだなと伝わって
思わず俯いてしまう。
恥ずかしくなってきた…。
昴さんは
やっぱり私のヒーローだ