7日目 (6/27)
死ぬ気で努力すれば
あの兄からも、
私に無関心の母親からも
どうにか逃げられるんじゃ…
兄「あ?
なーんで死人がここに居るんだよ
片桐澪」
澪「相変わらずだね、七瀬。
ムカつく」
兄「ムカつくのはこっちだよバーカ。
今更何の用?お前に居場所なんてねーんだけど」
蓮見「はあ?てめえ…七瀬!」
パンッッ
兄「……、は、はあっ?」
星「居場所が無いのはお前だ!」
澪「ひ、星ちゃん…!」
おっ…
思わず引っ叩いてしまったよおおおうおやっちまいましたああ!!!
怒る?怒るよね?兄だもん!怯
兄「…ふ、ふふ、あははっ。
居場所が無いのは俺の方だって?
笑わせんなよ、ひかり。
お前は居場所があるって勘違いしているみたいだから言ってやるけど
お前の居場所なんか
俺が全部ぶっ壊してやるよ」
ゾワリ。
兄は笑ってはいるものも、
瞳の奥からは狂気しか感じられなかった。
兄「ひかり」
パシッ
星「…ひっ、や、離して!!」
蓮見「…星!!
待てバカ七瀬!
どこ行くんだよ!?」
澪「とりあえず追いかけるよ!」
いきなり兄に腕を掴まれたかと思えば今度は走り出した。
教室を飛び出し、廊下に出て、階段を駆け上る…どんどん上へ。
…嫌な予感がする。
兄「…俺は、ひかりが好きだ。
すっげー好き。
でも、俺とお前は血の繋がった兄妹だから絶対に許されることじゃない。
だからせめて…お前と過ごせる時間は出来る限り一緒に居たい。
それだけだった。でもな、お前はそれが耐えきれないって言うなら
一緒に死んでやるよ
だって、最後のお願いくらい聞いてやらねーと兄貴じゃないだろ?
ひかりが死にたいって思っていたこと…俺、全然気付かなくて。ごめんな?
ちゃんと、1週間待ってやったから。
一緒に死のう?」
星「…あっ、あぁ…」
怖くて
本当に兄が怖くて
何も抵抗なんて、出来なかった…
兄は、私のことを自由にしてくれ気なんて全くないんだね…。