陽の光 (3/6)
ーーーーーーガチャ。
やけに重たい扉をゆっくりと開く。
ギィィと鈍い音が静まり返った廊下に響いた。
笠井「・・・・・よう、久しぶりだな」
そこに、いた。
全ての元凶が。
昼ヶ丘「笠井.....。ノックも無しに社長室の扉を開くとは無礼な......」
と。
そこで昼ヶ丘の表情が固まった。
昼ヶ丘「・・・・・下呂?何で.....お前がそちら側に......それに.....姉さん.....?」
その顔は、明らかに怯え、焦り、絶望していた。
下呂「くぷっ。ごめんなさいね.....やはり私は”悪”になれなかったみたい」
茜「我が妹よ。久しぶりじゃないか.....あの暗く狭い豚小屋から抜け出てきたぞ。貴様に会う為に」
茜が鋭く睨み付け、一歩踏み出すと
昼ヶ丘は無意識に一歩退いた。
まるでそれは、反発する磁石のように。
2度と触れ合わないと、誓っているかのように。
昼ヶ丘「そうか.....大釜はやられたんだな.....」
これで私は.......この社内に1人......。
逃げ場はない。
味方はいない。
絶望的な状況。
昼ヶ丘「はは.....ははは.....」
笠井「あ?何笑ってんだコラ」
昼ヶ丘「この圧倒的孤独の中で......」
私は、革命をやり遂げるのさ。