陽の光 (2/6)

大釜「・・・・・・・・・・・・っ!!」


顔面に深々と打ち込まれた狂歌の一撃は

小柄な大釜を遥か遠くに弾き飛ばした。


狂歌「はぁ.....はぁ......」


・・・・・・・殴っちまった。


上司の顔面を.......全力で.......



狂歌「はは........こりゃクビ決定だな.....」



これでまた、孤独な世界に放り出され

誰からも避けられるあの日々を繰り返す事になる。


1番逃げたかった場所が、唯一の居場所だったなんて.......


狂歌「皮肉なものだな、犬村」


犬村「・・・・・・・・それは違う」


狂歌「え.....?」



犬村は狂歌の手を取ると優しく笑いかけた。



犬村「変えるんだよ、この腐った居場所を、俺たちの手で」



犬村&狂歌vs大釜


勝者、犬村&狂歌。























ーーーその頃。



笠井「社長室はどこだ?」


茜「私に任せろ。先代社長をナメるなよ」


下呂「くぷっ。走るとまたリバースしそうです.....」


笠井「我慢して!?今大事な時なんだから!」



長い廊下を走る3人の姿がそこにあった。



目指すは、今回の事件の元凶。


会社の歯車を大きく崩した全ての原因。



禍々しい空気を纏う、あの”社長室”。





茜「・・・・・・着いたぞ」



それは、どこの会社にもある平凡な社長室。


だが、明らかに違う、異質なオーラを漂わせていた。



下呂「さて.....くぷっ。誰がドアを開けますか?」


茜「ふっ.....誰でもいいさ。早く終わらせよう」



笠井「さぁ.....最終決戦だ」