帰宅したいんだよ (1/7)
八木「このままムチを引き千切ってあげましょう」
錆金「あ~~らヤダわぁ?そう簡単にイくワケ無いで.....しょ?♡」
バチィ!!
八木「・・・・・・・・・ぐっ!?」
黒夜「・・・・・・アレは!」
高圧電流か.......!!
錆金「このムチね?特注品なのよぉ♡ボタン一つで電流バチバチって仕様なの♡」
八木「・・・・・・がはっ!くっ......小賢しい女ですね......」
青白い火花を散らせながら
八木の身体から白煙が立ち昇った。
錆金「私の”下僕”達なら涙を流しながら喜ぶところだけどぉ....どうかしら?うふっ♡」
八木「はぁ......はぁ.....ははは......すいません。私は.....涙を流せません。サイボーグですから」
錆金「あらぁ~~♡ざ~んねん。じゃあ代わりにあなたの主人が泣いてくれるかもね?どう?」
棚萌はその様子をただジッと見つめていた。
泣き叫ぶワケでもなく
怒り狂うワケでもなく
ただ静かに、腕を組みながら。
錆金「あら、涙の一つも流さないなんて.....冷たい女ね....♡」
その言葉に棚萌は小さく溜息を吐いた。
棚萌「君は......えっと.....錆金と言ったくぁ?な~んもわかってぬぁいな」
錆金「・・・・はぁ?私が何もわかってないですって?♡」
棚萌「君にはわからんだろうな......大切な部下を”信じる気持ち”が......どれだけ力になるか」
錆金「何を言って..........」
グイッ!!
錆金「えっ?あっ......ちょ......ムチが.........っ!!」
一瞬の隙を突き、八木は錆金からムチを奪い取った。
八木「・・・たまには”逆のプレイ”もアリでしょう」
スパァン!!
錆金「いぎっ......ッ!!?」
八木の放ったムチが錆金の右腕に直撃し、その表情は激痛で醜く歪んだ。
八木「確か.....ボタン一つで電流バチバチ....でしたね?」
錆金「ちょ.......ちょっと待って!!待ちなさい!!嫌......嫌ああああああああああああ!!」
バチィ!!!
棚萌「ほら、な?言っただろう?」
私の部下は、最強だと。