オフィスラブ (3/10)
黒夜「ボクは逃げないぞ....絶対に」
例え足が震えても、呼吸が乱れても
大切な仲間達と"この会社"を守る為に....
黒夜「・・・・・ボクは戦う!!」
その言葉に錆金は妖しく微笑む。
錆金「ん~ふふ♪あなた....自分の立場理解してるのぉ?ただの一社員でしかも歯車の一部であるあなたが裏課の私に盾突くなんて.....処刑よ?処刑」
黒夜「歯車....か。読ませてもらったよ、あの計画書」
社会不適合者を優先して採用し、直後クビを切る。
ボク達の様なクズでも我が社は快く受け入れます、と他社にアピールし自社の株を上げようって魂胆だろう。
まさにボク達はこの株式会社ラブ&ピースという一つの巨大な歯車を円滑に回す為の部品って事だ。
黒夜「それが...."DPP"(Defect Product Plan)」
錆金「あ~~~ら、そこまでわかっていてなぜ大人しく計画に賛同しないのかしら?」
黒夜「はっ、決まっているだろうが。・・・・・その計画通りに事を進めるなら、まずは"誰よりもクズ"なお前達が消えるべきだろう?」
汗を滲ませながら言い放つ黒夜に対し
扇子を扇いでいた錆金の手がピタリと止まった。
錆金「・・・・・・・・それが、最期の言葉でいいのねぇ?」
黒夜「・・・・・・・・・・・・っ!!」
言った....ボクは言い切ったんだ.....!!
もう.....例え勝てなくても.....ボクは....!!
黒夜「うわああああああああああああああ!!」
錆金が地面を蹴り上げナイフを振り上げる。
錆金「死体は海にでも沈めてあげる♪」
黒夜「・・・・・・・・・・・っ!!」
ーーーーーーキィン!!!
錆金「・・・・・・・・・・・っ!?」
黒夜「・・・・はぁ、はぁ。だ....誰?」
錆金のナイフを"素手"で止め
その顔面に右ストレートを喰らわした人物。
背の低い少女が2リットルのコーラをグビッと飲み
その隣で長身の男が小さく微笑んだ。
棚萌「ぷっはぁ~!!間に合ってよくぁったぬぇ!」
錆金「ナイフを......素手で....?あなた達.....何者なの....?」
八木「私は、サイボーグですから」