取り戻すだけだ (4/10)

笠井(ゴスロリ少女と.....セーラー服)


・・・・いやいや。

何を考えているんだ俺は。

俺には鷲宮さんという大切な女性が....。


雄鶏「C。Capture。捕獲して下さい」


不可思議「仕方ないなぁ。わかったよ」


そう呟くとセーラー服の少女は

近くに積んであったヌイグルミの山をゴソゴソと漁り出した。


笠井「お、お邪魔しました~・・・・あはは」


犬村「帰してくれる雰囲気では無さそうだが」


笠井「ですよねー・・・・」



と。


セーラー服の少女がヌイグルミの山から何かを取り出した。


不可思議「いや~、あったあった。よかった~」


それは。


雄鶏「S。Sloppy。だらしないからですよ。だから片付けろとアレほど....」


不可思議「あぁ~・・・はいはい。次から気を付けるからさ」


雄鶏「”心”がこもってないですよ」



黒光りする機関銃だった。



笠井「うおああああああああ!!な、何あれ!?俺ら殺す気満々じゃねぇか!」


犬村「セーラー服と機関銃か。昔そんなドラマがあったな」


笠井「お前犬のクセに詳しいな!!」


犬村「むっ!?犬のクセに、とは何だ!!俺をあんな犬畜生などと一緒に.....」





雄鶏「・・・・F。Firing。発射



俺達が場違いな口論を繰り広げていた途中で


セーラー服少女が機関銃の引き金を鳴らす音が


重く、室内に響いたのだった。



不可思議「死んだらゴメンねー





笠井「・・・・・・・・・・・・」

犬村「・・・・・・・・・・・・」


心こもってねええええええええええええええええええええ。