取り戻すだけだ (3/10)

不可思議「黒夜。アンタは問題児枠の中で一番まともだと思っていたのにさぁ。買い被りすぎたかねぇ」


雄鶏「A。After all。所詮は欠陥品。少し錆びてる部分が少ないだけの、ね」


黒夜「・・・・っ!ふざけるなよ....っ!!何で貴様らにボク達を裁く権利があるんだ....。バカにするのもいい加減にしろ!!


不可思議「・・・・なぜ裁く権利があるか...ね。そうね、私達は社長に”選ばれた存在”だからよ」


黒夜「・・・・?選ばれた....?」


不可思議「そう。私達も元は普通の社員だった。各課に配属されていたね。でもある日.....”特別指導室”に呼ばれて.....」


全てを、聞かされたわ。


特別指導室”室長”の正体も

今回のこの計画の全ても。


不可思議「その時よ、裏課に誘われたのは」


影に潜み、人の目を避け


そして


音も無く誰かを裁ける課。



不可思議「ね?さいっこうでしょ?


雄鶏「G。God。神にでもなった様な気分ですよ」


黒夜「・・・・そうか。それはそれは、随分しょぼい神だな



不可思議「言ってくれるじゃーん。問題児のクセに」


雄鶏は黒夜の口を押さえつけると

鋭く光るハサミを口に押し当てた。



雄鶏「T。Tongue。舌を切り落としてあげましょう。2度とその生意気なセリフを吐けない様に」


黒夜「・・・・・・・・っ!!」


くそっ.......!!


ボクは.....天才なのに.....エリートなのに.....!!


何でこんな.......


不可思議「あーあ。うるるは本気だよ」


こんな奴らに.......っ!!



雄鶏「G。Good bye。さようなら、うるさい舌よ」


畜生....畜生......畜生........っ!!








バァン!!



黒夜「・・・・・・・・っ!?」


な、何だ!?

扉が急に.......




笠井「あっれー!?おい、犬村!社長室じゃねぇじゃん!!ふざけんなよ!」

犬村「また俺のせいか!!・・・・ってアレは!!黒夜か!?」






不可思議「おぉ?脱走した犬村君と....誰だ?」


雄鶏「R。Retirement。退職希望者が2名も来てくれましたね」