歯車が廻り出す (5/7)
黒夜「・・・・話が全く見えないな。他の奴らが集まる気配も無いし....ボクに教えてくれないか?その計画とやらを」
大釜「ふぁぁ.....そうだな。社長、ここは黒夜だけにでも話をされた方が....」
「そうね。じゃあまず....何から話せばいいのかしら」
黒夜「ボクが聞きたい事は一つ」
計画とは何だ?
「計画....うん、そうね。まずはそこからよね?ん~っと、あなた達は企業という大きな歯車の一部でしかない、って事は自覚してるかしら?」
黒夜「申し訳無いが....まずその意味がよくわからない。ボクが一社員だという事は理解できる。だが”歯車”とは一体何の事だ?」
「DPP」
黒夜「・・・・・・・・・・・・え?」
「正式名称はDefect Product Plan。つまり”欠陥品計画”」
いや、そんな小難しい計画ではない。
君達の様な”人格や見た目が破綻している”者達を採用し、選別する。
使える者は社員として残し、使えない欠陥品は切り捨てる。
「そういう、計画」
大釜「まぁ、元からどこかイかれてる奴らですけどねぇ....」
「あはは。それもそうね」
黒夜「・・・・何を言っているんだ?今の話は....全て事実....なのか?」
「そうね。全て事実よ。でも....この計画の本質はあなた達問題児の”更生”ではない」
黒夜「・・・・・・・・どういう意味だ?」
「つまり見せしめよ。こんな欠陥品のゴミでも我が社では更生させ立派な社員として働かせる事ができます、っていうアピール。イメージアップよ」
黒夜「・・・・そんな事の為にボク達を?」
大釜「ぷっ、”そんな事”に使ってもらえただけ感謝しろよ....」
「あなた達の使い道はそれくらいしかないでしょう?」
黒夜が呆然と立ち尽くす中
社長室の扉が開き、鷲宮を抱えた錆金が入ってきた。
「お帰りなさい。錆金」
錆金「ど~~~~~~も♡お土産もってきましたぁ♡」