「ごめんなさい」と言う勇気 (5/8)
八木「私は棚萌社長に造られたサイボーグ。棚萌社長を守り、世話をするだけの人造人間です」
笠井「サイ....ボーグって....そんな....嘘だろ?」
だがしかし、確かに八木の右腕からはバチバチとショートしたコードがはみ出していた。
人間には無い、灰色のコードが。
八木「棚萌社長。このライフル弾....」
棚萌「んー。この弾、こぬぉ前も同じヤツが撃ち込まれとぇきたよね。困ったぬぇ」
八木「この会社は危ない組織や企業....言ってしまえば闇の部分と取り引きする事が多い。その為に恨みを買う確率も高くなる....と言う事です」
棚萌「そんでな?この前君達のところかるぁ取り寄せとぁ”絶対に頭を貫通しないヘルメット”!あるぇ800個注文しただろ!」
笠井「えっと....は、はい。そう聞いております」
鷲宮「その胡散臭いヘルメットがどうかしたのか?」
八木「先日、ウチの社員の1人の頭を銃弾が貫通しましてね。そのヘルメットをちゃんと被っていたのですが....」
棚萌「ね?不備があっただるぉ?困るんだよぬぇ、そういう事があると」
笠井「人の命が失われるレベルの不備!?もっと軽い感じのヤツ想像してたんだけど!」
鷲宮「物凄いブラック企業だな....」
出社してから退社するまでの間に必ず2回は銃弾が肩をかすります。