「ごめんなさい」と言う勇気 (1/8)
ある日。
笠井「はい?直接謝りに行く?」
鷲宮「だっる。絶対行かね」
突然俺達は課長に呼ばれた。
課長「ま、まぁまぁ....そんな事言わないで。先程、取引先の企業から連絡があってね。どうやら我が社の製品に不備があったと言うんだよ」
鷲宮「それで私達が?何で?あ?ふざけんなよハゲ!」
笠井「鷲宮さん相手は課長だよ!?」
課長「笠井君、いいんだよ....///たまたま他の社員は都合が悪くてね。そこで君達に頼んでいるワケだよ」
笠井「ま、まぁ....いいですけど」
鷲宮「はぁ!?てめぇゴルァ笠井!!だったらお前1人で行けや!私を巻き込むな!」
課長「それはダメだよ。笠井君は鷲宮さんの.....」
笠井「・・・・”指導係”だからな」
鷲宮「・・・・・・・・へっ。あー、そうかよ」
笠井「・・・・で?その企業の名前は?」
課長「あぁ.....えっとね......」
株式会社テイルズだよ。
ーーその頃。
【株式会社テイルズ】の社長室。
重厚な茶色いソファに座る三つ編みの女性。
背が低いのか、分厚いソファに深々と埋れていた。
その隣には黒スーツを着こなす長身の男が。
その胸には『八木』というネームプレート。
銀髪が太陽の光でキラキラと輝いていた。
八木「棚萌(タナモエ)様。ラブ&ピースから2人こちらへ向かわせるとのご連絡が」
その棚萌という女性は1.5ℓのコーラをガブ飲みすると『けぷっ』と小さくゲップをした。
棚萌「八木ちん!だりぇが来りゅの?」
この女性こそが
株式会社テイルズの若社長。
棚萌 宇佐麿(タナモエ ウサマロ)である。
八木「はい。笠井と鷲宮....という社員が」
棚萌「ふぅん。楽しみだにぇ」