企画課の噂の問題児 (7/11)

特別指導室


笠井「こ...ここが特別指導室か....」


”入りたくない”

俺の本能がそう叫んでいた。


なぜなら、扉にぶら下げられた大量の藁人形。全ての人形の頭の部分に鋭い釘が突き刺さっていた。

数は....まぁ、ざっと数えて50体くらいだろうか。


笠井「しかもよく見たら何か名前書いてあるし....」


佐藤....木嶋....犬村....日下....。


一体一体に名前が書かれていた。


恐ろしすぎる。何だここは。


笠井「と、とりあえず....行くしかないか....」


俺は息を深く吸い込むと



コンコン



と、地獄の門をノックした。




その僅か数秒後。



ガチャリと扉が開き、中から黒縁メガネをかけたボブカットの女性が顔を出した。


恐らくこの女性が.....


笠井「あ....あなたが.....昼ヶ丘さんですか?」



昼ヶ丘「0点!!ダメッ!あなたダメダメ!!



笠井「えぇ!?


き、急にダメ出しされたああああああああああああ。



昼ヶ丘「全く!最近の若者は!ゆとり世代は!ダメッ!あなたも下呂さんもダメダメよ!」


笠井「え?下呂さん?」


指導室の中を覗いてみると



下呂「くぷっ。あら....?クレーム処理課の笠井さん。くぷぷっ」



黒髪嘔吐美少女、下呂さんが座っていたのだった。