企画課の噂の問題児 (6/11)
課長「いいかね?笠井君。君はこのクレーム処理課に身を置いて何年になる?」
笠井「・・・・・・・・3年です」
課長「そうだろう。それで、だ。君は今何をしていた?」
笠井「え?いや....だから、鷲宮さんからDSを....」
課長「いいから。そういうのいいから。何をしていた?」
笠井「えぇぇぇ....?あの.....DSを....していました。仕事中に....」
課長「そう。君が。これは由々しき事態だよ、笠井君。まさか君がこんな事をするなんて私は非常にショックだ」
笠井「いや、ですから課長....」
課長「君には一度特別指導室に行ってもらう必要があるね」
笠井「・・・・・・・・・・・・はい?特別....指導室?」
何だその全く嬉しくない響きの部屋は。
課長「そこで昼ヶ丘(ヒルガオカ)さんという人にじっくり指導してもらうといい。教育は愛だ。その身で存分に感じてきたまえ。あと鷲宮さんの使用済み歯ブラシが欲しい。以上だ」
笠井「・・・・・・・・・・・・」
何で俺がこんな事に。
鷲宮「おう。お疲れー」
笠井「お疲れ、じゃないよ。今から特別指導室とやらに行ってくるよ」
鷲宮「特別指導室?何だそれ。ま、頑張れよ」
笠井「本当ならそこに行くのは君なんだよ鷲宮さん。わかってる?」
鷲宮「あーあー、さっきは悪かったよ。よしよし」
鷲宮さんはコッチを見ずに手を伸ばし
俺の髪をクシャクシャと撫でた。
上司に対してやる事ではないだろう。
まぁ.....満更でもないがな。
部下に髪をクシャクシャされるのも。
笠井(ふへへ....///鷲宮さんに髪の毛クシャクシャされちゃったぁ///)
ダメ上司、笠井。
ニヤニヤと笑みを浮かべながら
いざ、特別指導室へ。