最悪の部下に恋した男 (10/10)
笠井「わ、鷲宮さん。それって....」
鷲宮「ち、違う違うっ///目をキラキラさせんなよ気持ち悪ぃな!」
笠井「だってそれってつまり、特別な事してもらいたいんでしょ?」
鷲宮「ちーがーう!断じて違う!私はそんな乙女チックな事考えてねぇ!」
鷲宮さんはブンブンと腕を振ると
そのまま顔を赤くしつつパソコンの画面と向き合った。
笠井(これは....つまり結局どうなんだ?)
さっき鷲宮さんは”嫉妬”してたんだよな....?
そうか。もしかして俺があの女性社員と映画を観に行く約束をしたからか?
そしてさっきの”特別な事”発言。
つまりアレだろ?
俺があの女性社員にも『大丈夫?熱ある?』ってオデコに手を伸ばしていると思ったんだろ?
笠井(可愛い。可愛すぎるぞ、鷲宮さん)
これが嫉妬か。
何てこった。
これはもう仕事どころじゃない。
笠井「・・・・・・・・鷲宮さん」
俺はグッと拳を握り、ムスッとした顔の鷲宮さんに近付いた。
鷲宮「・・・・あ?何だよ、女たらし」
敵意丸出しで俺を睨み付けてきやがる。
あぁ、そうかよ。
俺は今、鷲宮さんの中で”女たらし”なんだな。
・・・・笑えねぇよ、アホ。
笠井「・・・・・・・・誤解は解かなきゃな」
俺はそう言って
コツン
と、オデコを軽くぶつけた。
鷲宮「なっ.....あ......おま......っ///」
目と鼻の先には、慌てる鷲宮さんの顔。
笠井「こんな照れ臭い事.....鷲宮さんにしかやらないよ」
鷲宮「~~~~~~~~~っ////」
笠井「ん。熱は無さそうだね」
鷲宮「余計熱上がるわっ///アホッ!アホー!!」
その後
さすがに課長に怒られました。