5人.....目... (17/23)





「.....っ?」


カーテンから日差しが
差し込む。


僕の部屋?


そうか、僕は昨日夢をみたんだ


それもそれも恐ろしい夢を。



でもなぜか不思議だ。
あれは本当に夢なのか?
なんだかとても現実味を
帯びている感じがした。


「晴人!起きなさい~
今日は受験日よー!」



一階からお母さんの
元気な声が聞こえてきた。


「今行く。」


そういってベットから
起き上がり総まとめの
参考書を手に持って
一階へと降りて行った。



「おはよう。晴人。
今日はいよいよね!
願掛けして朝ごはんは
カツ丼よ。」



僕のお母さんは
願掛けみたいなことが昔から大好きで
よくカツ丼を作る。


でもとってもおいしいんだ。


「おいしい。」


「あらありがとう!」




あっいけない、
時間がもうないっ!




「美味しかったよ。ありがとう。
もう急がなきゃ....!
母さんいってきます。」




僕は家を飛び出した。










いざ、いくぞ。


高校受験!!