5人.....目... (15/23)
スヤスヤ.....
あれ...?
ここはどこだろう。
もしかしてもう朝に
なっちゃった?
僕は辺り一面真っ白な
空間にただ立っていた。
コツコツコツ
向こう側から誰かの足音が聞こえる。
「だれだ?」
僕は不思議に思って
音のする方へ振り向く。
「夢ゲームへようこそ。」
そこから現れたのは
小学生くらいの可愛らしい
女の子だった。
首には綺麗なネックレスを
つけている。
「夢ゲーム....?」
少女の問いかけの意味が
わからず同じ言葉を繰り返す。
「夢ゲームっていうのは
この夢の中で私が出した
条件をクリアすることよ。
条件をクリアしたらあなたの
望みを叶えてあげる。」
まだ小さいはずなのに
大人びいた口の聞き方をする。
なんだ....この子。
そして
「私の名前は花純。
かすみっていうの。
晴人、あなたの望みは何?」