5人.....目... (14/23)
しばらくして商店についた。
「ガリ勉、ごめんな!
暗い話して....。」
啓介君が僕に謝った。
「全然、啓介君と一緒に
天神高校に行きたいっていう
思いがいっそう強まったよ。」
僕は照れ臭そうに言った。
「ありがとな。俺頑張る。
今からじゃ少し遅いけど
挽回して必死にやる。」
啓介君の意思は固い。
「これから頑張ろう。」
間も無く親が迎えにきて
僕達は家に帰った。
家についたら早速
勉強する意欲が湧いてきて
夜中1時っていうのに
勉強にせいをだした。
それからというもの
僕は毎日毎日暇さえあれば
勉強した。
歩く時でさえも
トイレにいる時でさえも。
啓介君も僕と同じだった。
姉の死から立ち直り
前より成績は抜群に上がった。
そして学校で僕と1位を
争うほどにもなった。
毎回どちらかが負け
どちらかが勝ち
それでも決して塾で
夜中まで共に勉強し
とても仲が深まった。
そして受験が明日に迫った
今日この夜。
僕達は相変わらず
塾で勉強していた。
「いよいよ明日だね。」
「緊張する!!!!」
「「絶対うかろう!」」
家に帰り部屋のベットに
横になってもなかなか寝れない。
天神高校うかるかな。
啓介君とうかるかな。
不安だな。
そんな思いがあちこちで交差
しながら、いつの間にか
眠りにおちていた。