5人.....目... (12/23)
「姉ちゃん?どうしたの?」
「でも方法がわからない。
法律を変える弁護士に
なったらいいのか、
直接手伝えるボランティアに
加わった方がいいのか.....
何かで大儲けして寄付を
募った方がいいのか.....。」
俺は姉ちゃんをかっこいいと
思った。
だけどその反面、
まだまだ俺と同じ子供なんだと
思った。
「だから私は高校や大学で
それを見つけたいの。
いざ何にでもなれるように
勉強を沢山してるの。
体力もつけてる。
私は子供達を助けたいって
夢があるから
今、なんでも頑張れる!
県内一の天神高校に
行きたいの!」
俺は姉ちゃんの考え方に
とても圧倒された。
子供ながらに自分で考え
沢山努力してきて
すごく尊敬した。
姉ちゃんの天神高校に
行きたいっていう気持ちが
すんごく伝わってきた。
「そうなんだ。
姉ちゃんなら絶対なれる!
高校も絶対合格だって!
頑張れな!」
俺は姉ちゃんに微笑み
明日のテストのまとめをして
眠った。
翌日のテストはすんごく
いい出来だった。
今までにないくらい
問題がスラスラ解けて
俺って実は天才なんじゃないかとか
すごく思った。
勉強ってすごいなって思えた。
全て姉ちゃんのおかげ。