5人.....目... (9/23)





なぜか僕にとっては
得にならないのに
啓介君の勉強を
みてあげようと思えた。


それは来年一緒の
高校がいいなと思ったからである。



「俺、商店に親くるんだー。
ガリ勉は?」



「僕も。」



こうして僕達は塾を
後にした。




塾の近くには商店がある。
近くといっても結構
距離があるのだ。



商店へと向かう間
たわいもない話をしていた。




だけど突然啓介君が
なぜ天神高校にいくのかが
不思議で疑問に思って
仕方がなかった。




「なんで啓介君って
僕と同じ頭の良い天神高校に
行きたいの?」



僕は意をけっして
啓介君に聞いた。




さっきまでテンションが
高かった彼なのに
この話題がでた途端
急にテンションが下がり
さっきまでの彼の面影は
なかった。



「......ガリ勉には
話しても大丈夫そうだよな。」




ボソッと啓介君が何かを言った。



ん?何を言ったの?
よくきこえないよ。



「あのさ........」








啓介君がゆっくりと話だした。