あなたが第二号です (14/15)




バシッ



「え.....?」

母親が桜の顔をぶった。

「何て子なの!
なんで戻ってくるの?
公園に住みなさいよ!」

「ごめんなさい......」


涙ながらに言う桜。


「あ?なんだって?
きこえません。」


「ごめんなさい。」

「きこえねーつってんだろが。」


バシッバシッ


桜の顔に次々傷がついていく。


桜!桜!桜!
桜は大丈夫なのか?
兄ちゃんこんなんでごめん。
これも約束のためなんだ。


「あ、そーだ根性焼き
してあげるわ。顔に。」


顔.....だと?
女の子の顔をだと....?


「さあ、桜おいで。」

「嫌...お兄ちゃん助けて」

「.......」ごめんよ桜。


母親は桜を引っ張り無理やり
自分の元へ。

「はい、痛くないわよ~」
「いやいやいや
お兄ちゃん助けて助けて!!」


桜の俺の呼ぶ声が聞こえる。


「せーのっ」

ドンッ


「あち...あっついわね!
達也、何すんの?」


俺はやってしまった。


妹をほったらかしになんて
やっぱ無理だ。

妹は俺が守る。