あなたが第二号です (13/15)





「ん?朝か?
ぐっすり寝れたな~。」



でも辺りを見回して
俺は唖然とした。


「は?ここ俺ん家?」


まぎれもなく俺の家。
あれ?俺、昨日、ダチん家に
泊まったよな?


んじゃ、桜もいるは.....ず。


『今回のあなたへの条件は
‘‘妹をほったらかしにする’’です』


おっといけない。

俺はあの約束を守らなきゃ。
一生後悔することになるぞ。


でもどこいるんだろ。
辺りをキョロキョロ
見渡してみる。




「あ、いた。」

妹、桜は奥の部屋にいた。

「あっ!お兄ちゃん!
帰ってきたの?
一緒にあそぼ。」


「俺、今忙しいの。
また今度な!」

「え....そっか。ごめんね」

がっかりした様子で
部屋の端っこにいく桜。

ごめんな。
少しだけの辛抱だぞ。



コツコツコツ
また、あいつらだ!

妹を隠したい。
でもまだだめだ。


「あーらー?
久しぶりに桜いるわ!
まだあの公園にいるかと思ったのに」

「っ!」

なんだよ。その言い方。


「んーお母さん暇だわ。
桜~おいでー。」


今日はご機嫌がいいらしく
桜になんだか甘い。


「う...うん!お母さんっ」

桜は母親の元へ。