あなたが第二号です (12/15)
は?
なんで俺の名前知ってるの?
ま、いいや。
「俺、ゲームとか得意。
絶対クリアするからクリアしたら
俺と桜は親と絶縁したい。
2度と会わないような所へ
あいつらを連れて行ってくれ。」
「了解です。あなたの望みは
‘‘両親と絶縁し2度と会わない’’
ですね?」
そう冷静に言い
静かにまた喋り出した。
「今から言う事を
よく聞いてください。
今回のあなたへの条件は
‘‘妹をほったらかしにしろ’’です」
「はあ?
桜を?そんなことできない。」
「だったら中断しますか?」
.....っ!
せっかく、夢みたいだけど
少しだけ希望がもてたんだ。
1%の確率でもいい。
少しでもいいから希望が欲しかった。
「わかった。
ほったらかしにするよ。」
パァァァァァァァァーーーーー
急に辺りが真っ白に光輝いた。
俺の意識が途切れる中
はっきりとこんな声が聞こえた。
「夢ゲームは人生で一度切り。
成功したら幸せな未来が、
失敗したらこの先地獄よ?
せいぜい頑張って。」