あなたが第二号です (6/15)



「ほーら、桜~起きろ。」


バシャ。


桜の頭に水をあびせた。



「つめたいっ!!」


桜は飛び跳ねた。

おい、今は冬だぞ?
こんな子供にらあびせるか?


「ありえねー
もっと普通に起こせよ!」


起きたばかりで
あり得ないことを
するもんだから
母親にどなってしまった。


やば。



「なに?口答え?
ふーん。そう。」


ドンッバシッバシッ



俺を容赦無く殴った。

いてっ。あぁ血がでてるよ。

「いてっ。ごめんなさい。」


痛いのもあるけど母親の目が
桜を見ていたから危ないと
思い、すぐ謝る。


「わかればいーの。
もうあんた達クズなのよ。
なんで生まれてきたのかしら」



捨て台詞をはいて玄関から
でていった。


「産んだのはどいつだよ....!」


俺はやるせない気持ちでいた。