なな。 (12/32)
海斗君ってやっぱり
かっこいいな。
私が彼の寝顔を見ながら
そう思っていると
「....っ!?」
海斗君が急に目を覚ました。
そして私が隣にいることに
焦ったのか
キョロキョロしだした。
「大丈夫?」
心配になり顔を覗き込んだんだけど
私をみてさらに焦る海斗君。
そんなに焦ってどうしたんだろう。
「今、何時!?」
時間を気にしている彼。
そして7時半だという事実を知り
すぐ帰りじたくを済ました。
そしてばいばいって
言おうとしたのに
「ゆい、送ってく!」
そう言い私の手を
引っ張って学校の外へと
連れ出された。
嬉しい!けど.....
私たち2人は暗い中
道を歩いている。
海斗君、私の家知ってるのかな。
私の家の道を聞いてこないので
知ってるかと思っていた私。
だけど数分して
「ゆいん家どこ?!」
これには笑っちゃった。
今になって言う彼がとてもとても
可愛く見えた。
でも帰り道、家族の話になったんだ。
私の家族は3人家族。
父、母、私。
普通の家族って誰もが思うでしょう?
だけど私はね、
養子なの。
この2人は優しいのだけど
私にとても気を遣っていて
家にいずらいんだ。
本当は本当の子が良かったよね?
こんな私なんか必要なかったよね?
何度、そう思ったことか。
だから私は少しでも、この子が
私達の子で良かったって
思ってもらえるように
放課後ギリギリまで残って
好きでもない勉強をやってるんだ。