なな。 (10/32)




そして時刻はもう7時。

海斗君が帰らなきゃって
いうもんだからなぜか
私も帰ろうと思った。


いつもはもうちょい
残るんだけどね。



私も帰ると言い出したら
海斗君が送るよ!って言ったの。


それ聞いてとても焦っちゃった。

一緒に帰りたいという思いもあり
迷惑かけちゃだめという思いもあり
結局大丈夫だと言ってしまった。




海斗君は心配みたいで
何度も大丈夫?と言ってくれた。


本当にあの時は嬉しかった。




学校での私と海斗君の席は遠い。
だから中々喋ることができない。




喋りたいな。


こんな想いが頭を支配する。


そんな時幸運な事に
私のハンカチが海斗君の席の
近くに落ちた。



「ゆい!ハンカチ....落ちたよ!」


そう言ってハンカチを
渡してくれた彼はとてもとても
輝いて見えた。


いつか席が隣になると
いいな。



私は1人楽しみになった。