6人目の人はどんな人? (31/38)





「敬太君。
結果がどうなるかわからないけど
まだ少しだけバイトを
続けていてくれますか?」



私は敬太君にそう言って
飲み物代を机において
走り出した。





「ちょ...先生!?」



敬太君の声は耳に入らなかった。







私は今、走っている。
車は学校だから足で走っている。



そして学校についた。



「校長先生。実は....」





私は校長先生に敬太君の
話をした。


校長先生はこういった。

「校則は校則なので
彼にはバイトをやめてもらいなさい
そして児童施設に預けましょう。」


「お願いします。
特別、彼だけにバイトを
許可して下さい。」


「彼1人を許可すると
沢山の保護者から苦情が
くるんだよ。わかるかい?」




校長先生は決して
バイトを続けてもいいという
判断をしなかった。



私は悔しくて
一生懸命バイトをして
家族を養っている彼の苦労を
崩したくなくて
何時間も何時間もお願いをした。



「彼は....敬太君はとても
優秀な生徒です。
バイトをしているからと言って
成績も常に良くてみんなの
模範となる行動しかしてません!
委員会も行事も積極的に参加して
部活のサッカーも頑張ってて
とてもみんなからの信頼が厚く
とてもいい子です。
その子が必死に頑張ってお金を
ためているんです!
お願いします!」



まるでいつものおどおど
している私ではなかった。

はっきりと自分の意見を
言えている。

今までこんな風な行動を
してこなかった私に
校長先生はとても驚いていた。









そして





「確かに彼は完璧です。
さおり先生には負けましたよ。
敬太君だけは特別バイトを
許可します。」




私はとても笑顔になった。